社会人基礎力をみがく  担当:貞包  月曜日 78

 

<テーマ> 現代社会について考える。

 

<目的>  本授業は、社会について自分で調べ、考え、表現する力を身につけることを目的とする。現代社会にはさまざまな問題がある。しかしこれからあなたがたは否が応でもその社会を生きていかなければならない。その指針をつくるために、問題を国家や世代、性差など既存の枠組みを前提とするのではなく、ゼロベースで考える力を身につけてほしい。

 

<課題> 現代社会を考えることをテーマとする。現代社会にはさまざまな問題がある。なぜ現在、国際紛争が頻発しているのか。家族の将来はどうなるのか。なぜあれこれのブームが成立しているのか。広い意味での社会に関わるものであれば、大きいものでも、小さなものでも構わない。あなたが最も関心があるテーマを選び、調べ、発表し、書くことがこの授業の課題になる。

とはいえ縛りも設ける。まず「三〇年後の社会」がいかなるものになっているのかを念頭に置いて考えて欲しい。五、一〇年後の社会を考える場合には、前提となる条件が強く働きすぎる。そうした条件の中ではおそらく未来は暗いものとしか描かれない。しかし一〇〇年以上先のことでは、夢物語となる危険性がある。その両者を避けるため、わたしたちがおそらく生きている(はずの)三〇年後の社会がどうなっているのか、またはどうあるべきなのか、それを念頭に考えてみてほしい。それが一つ目のルールである。

 次に、歴史を調べることを約束にしたい。たんに現在だけではなく、その歴史的経緯を調べることが、問題の複雑さや奥行きをみるために大切になる場合が多い。一〇年後の未来について考えるためには、一〇〇年の歴史を知っておくことが重要だ。三〇年後の未来であれば、それ以上の歴史的想像力が必要になる。歴史のなかにふかく潜ることができればできるだけ、現在を相対化する手がかりを得ることができる。文献や資料を調査することで、つねに歴史的奥行きを前提とし、現在の問題を調べることをこの授業の二つ目のルールとしたい。

 以上の縛りを前提に、現在社会について考える自由な力を身につけて欲しい。

 

<授業の進め方>

 課題の設定は基本的には自由であるが、一度目は「労働」「家族」「少子化」「情報化」「都市と地方」「ナショナリズム」「学校」「医療」などの課題をこちらで出すので、それらから選んで、同じテーマを共有する複数人で発表をしてもらう。

それを経たあとで、課題を再度選ぶ。今回は、課題は何でも良いが、自らにとって本質的と思える問題を選んでほしい。その後問題共有可能な者たちでグループをつくってもらい(ひとりでもよい)、調査・発表を行う。その間に文献についてのレポートづくりや、予備発表をして貰う予定である。

最後に発表をしてもらうが、優秀グループは全体発表に参加する。その後、各自それぞれレポートを提出してもらい、それを何らかの仕方(ネット、冊子)で公表することを目標とする。

 

具体的には以下のように授業をすすめる。(全体の人数によって若干の変動あり)

・ガイダンス(初回)

・第一回目課題選定、発表(2〜3回)

 本発表のための練習として、こちらが指定する課題を選び、それについての発表を行う。

 

・第二回課題選定、(6〜7回)

各人、興味のあるテーマを決め、場合によってはグループをつくり調査していく。そのためには文献を読むことが必要になる。それゆえ文献レヴューの発表を一度行い、それを経て予備発表をしてもらう。

 

・本発表、全体発表

本発表をおこない、優秀グループを決める。優秀グループは1/10予定の他授業合同の発表会に参加して貰う予定である。

 

・レポート作成

各自の発表を元に、レポートを作成する。添削、書き直し等を経て、ネット化冊子等の何らかのかたちで成果をまとめる。

 

<参考文献>

 それぞれテーマごとに相談し、課題図書または文献を定めるので最低限、それらは読んでくること。どんなテーマが可能かわからければ、たとえば遠藤知巳編『フラット・カルチャー』(せりか書房、二〇一〇年)の目次を参照して欲しい。

 

<履修条件>

 とくに設けない。狭い意味での社会だけではなく、より広範な関心をもつ者の参加を希望する。ただしこの授業ではあなた方が主役になるため、自分で何かを考えたいという熱意をもつことを最低限の条件とする。

 

<成績評価>

 出席を前提とし三分の二以上出席してない者は、成績評価に含めない。

評価は発表レポート提出をもとに成績評価をおこなう。

 

以上、質問のある方は、気軽に基盤教育一号棟、二階、貞包研究室まで。